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丸庄建設3代目のブログ

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制震ダンパーにお金をかけないで

今週は5組の方とお打ち合わせさせていただきました。以前に比べるとたくさんの方とお話しさせていただく機会が増えて、より一層、本質的な部分に的を絞って、わかりやすくお話しさせていただく事が重要だと思っています。

2週間前にお打ち合わせさせていただいたY様、プランは概ね仕上がっていますので早急に仕上げます。もうしばらくお待ちください。。

さて、今日は制震ダンパーについて簡単にお話ししたいと思います。

制震ダンパーとは?

耐震にご興味がある方なら一度は耳にした事もあるのでは無いでしょうか。その名の通り、制震「地震動を制限」するダンパーで、このダンパーが振動エネルギーを熱エネルギーに変換して、揺れをそのものを吸収してくれる装置です。

現在はこのダンパーは誰でも仕入れる事ができ、耐震や制震に知識がない工務店でも“使用できてしまう”のが現状です。

そもそも制震は耐震ができてから対策する事であって、耐震できていないのに制震ダンパーつけておけば安心といった工務店やHMが多くて、本当に大丈夫?と心配になります。

家が壊れるという現象を理解する

家が壊れるか壊れないかと言うのは「層間変形角」によってほぼ決まります。建物が揺れた時に、1階と2階の間でどれだけズレるか、と言う事なのですが、難しくなるので興味ある方はググってください。

要するに、許容応力度計算を行うことによって、家の変形のしにくさを数値化できる、検証できると言う事が最大のポイントになります。じゃあ、変形量はこれだけだからもう少し変形しにくくなるように耐力壁を増やしましょう、とか、場合によっては制震ダンパーで揺れを軽減しましょう、と言う話になるのが筋です。

付けたから安心ではない

構造計算をしていない建物は層間変形角が分かりません。例えば、制震ダンパーで「最大で揺れ幅を50%低減できます!」という商品があったとしても、どれだけ揺れるかわからない建物にそれを使ったところで、50%低減しても大破レベルの被害が出るほど揺れる可能性もあるわけなんですね。

と言うことで、構造計算をしていない建物に制震ダンパーをつけても、安心を買う事にはならないばかりか、取り付けたにも関わらず震度7で傾いてしまったりなんて言う事が起こり得ます。

制震ダンパー採用は慎重に

この辺り、制震ダンパーと言う商品が悪い訳ではなく、私たち設計者や工務店側が、正しく商品を理解しているか?と言う事が問題なんです。耐震より制震ダンパーと言う工務店はかなり無責任と言えますので、なぜ制震ダンパーをつければ大丈夫なのか、ちゃんと理由を確認してから採用することをお勧めします。

その中の説明で、実物大の実験で・・とか、試験結果から・・といった事を言い出したらアウトです。これから建てようとする家と実験台の建物とでは条件が全く違うので、比較はできないですし、無責任以外の何物でもありません。

耐震化のその先にある「無損傷住宅」

wallstatを導入してまだ間もないですが、私は耐震等級3のそのさらに上の耐震について考えさせられました。それは「無損傷住宅」です。震度7が何度起きても、全く損傷を受けない住宅です。層間変形角が数値化されると、耐震どころか、ヒビ一つ入らない、そんな家づくりも可能になるんだ、と言う事が分かってきました。もちろん何十万円もするダンパーなど導入せず、筋交いを数本追加してあげるだけでそれができる、丸庄建設の耐震化はそんなステージまで到達しました。

これをどうやってお客様にご提供するか、今はそんな事が私の課題となっています。ファーストプランは基本無料でご提案していますが、そのプランが「無損傷住宅」にする事ができるかどうかは、ある程度プランが固まって、構造計算をして初めてわかる事です。とても無料でできる範囲を超えてしまうため、初期段階で費用を頂かない限りはできません。

せっかくここまで耐震化に取り組んでも、それをご提案の中で活かせていないのが現状です。今の所、丸庄建設で家を建てます、と言っていただいたお客様の特権となってます。

その辺りは、お客様にもご理解頂きながら、初期段階で信頼していただけるよう私も気を引き締めてご案内させていただきますので、「無損傷住宅」ご興味ある方はお気軽にご相談ください。

簡単に、と冒頭で書いたはずなのに、気がつけば1時間も書いていました・・・(笑)