丸庄建設3代目のブログ

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平屋の構造計算は意外とシビア

今、平屋が人気ですよね。

メリット色々あると思いますが、今日はせっかくなので構造の話。(構造のネタが多すぎ!?)

平屋は荷重が軽く、大空間の確保がしやすいので、多少の無理をしても二階建てのように間取りの制限はかなり少ないです。

現在、平屋での計画を進めている物件で構造計算をして、ようやく間取りの変更なしに構造計算が終わりました。。
実を言うと平屋だからと少しなめていたのですが、やり始めたら二階建てより構造的に厳しくなってきて、同じ間取りで7パターンもの構造検討をしていました。

平屋と言ってもLDKだけ天井が高くなっています。木製建具に土間リビング・・・。思わずため息が出ます(もちろん良い意味の方で)


今回のこの高天井の家の構造計算にはポイントがあります。

それは「平屋だけど二階建ての構造計算を行う」です。

平屋の場合、小屋梁より上に壁や空間があっても、柱や壁、耐力壁や水平構面(火打ちや床合板)がシステム上入力できません。そこで「束」という屋根を支える部材を柱に見立てて入力を行う事で、今回のような建物の骨格を平屋で計算する事が可能です。

しかしその場合、柱(束)しか入力できないので、内部壁や外壁、耐力壁の荷重が実情と合わなくなります。実際の工事に沿った入力をするためには二階建ての吹き抜け部分として入力する事で、小屋梁より上の荷重もしっかりと考慮できます。

では実際に「束」を入力して、あくまでも平屋で計算した場合と、二階建てで吹抜け扱いで計算した場合、どれくらいの構造部材に差があるか?という事が気になります。

約2倍、梁の大きさが変わります。平屋検討では梁成180mm、二階建て検討では梁成360mmになります。そして基礎に関しては自分でも目を疑うほどの鉄筋量が必要になります。


普通の間取りでも平屋だからと少し大空間にしたりする事はよくあると思います。営業マンが平屋で軽いから構造計算しなくても大丈夫とか、制震ダンパーあれば大丈夫とかいって、建ってしまうのが一番怖いです。

はっきり言います!

平屋でも構造計算は必須で、平屋の制震ダンパーは100%意味ないので絶対につけないで下さい。

いやほんと、間取りを作ってる90%以上の人は構造なんて二の次だから、街中の工事現場見ただけでドキッとする家なんてそこら中にあります。

今回の検討では、やっぱり構造計算は必要なんだと、再認識させられました。

そして、現段階では構造計算のルート2での検討はOKなのに、wallstatの方では一部が破損する事が確認できています。そこがクリアできて初めて心から安心して住めるのかなと思います。無損傷住宅まであとひと踏ん張りです!