今週末の打ち合わせに向けて、再度プランの見直しと、より強い建物になるよう構造の再検討をしています。

いつもお打合せでは、耐震等級3相当は本当にやばいです、というお話をどのお客様にもお話しさせて頂くのですが、耐震等級3の構造計算でOKになった建物を、地震動シミュレーションソフトのwallstatにかけてみると・・・

衝撃の倒壊・・・

許容応力度計算で、耐震等級3も計算上はクリアしているのに、熊本地震波で揺らしたら倒壊しました。。

なぜかと言うと、wallstatは構造計算上の家の重さと、実情に合わせて外壁や内壁の重さを補正して(40%軽減)シミュレーションする機能があるのでが、構造計算上の荷重では重すぎて簡単に倒壊します。

実状に合わせた荷重を採用すると・・

損傷具合もそこまで酷く無いようです。

とはいえ、私はむやみに家の荷重を割り増して構造計算していないので、壁の重さを40%も軽減したら、軽減しすぎな気がしています。

wallstat開発者・京都大学生存圏研究所(2019年現在)の中川貴文准教授は、実情に合わせた壁の重さを採用した方が、より実際の揺れ方と近い結果になった、と言われていますが、構造計算の荷重設定で何としてもwallstatをクリアしたくなるのが私の考え。。

少し過剰なのかもしれませんが、筋交い1本がその境になるのなら、絶対入れたいですよね。

一口に耐震等級3といっても色々あります。
ここまでできるんです。ここまでやってようやく安心できるんです。

何故、耐震3相当がダメなのか。それは何の根拠もないから。
壊れるかもしれないし、壊れないかもしれない。せっかく建てた家が、常に壊れるかもしれないと心配しながら住むのは本当に残念ですし、気が休まらないですよね。

耐震に拘っている工務店は多くはなってきましたが、丸庄建設では耐震等級4=無損傷住宅を独自に設定して、より安心できる家を作りたいと思っています。