岐阜市郊外、南側に3階建ての建物があり冬場の日当たりが心配される土地ですが、設計前から土地購入の相談をして頂き問題点を事前に克服できたことで、安心して土地購入ができ、その後の設計もスムーズに行えました。
冬の太陽高度を基準に考え、日陰にならない位置までリビングを北側へ配置し、思い切って寝室を一番日陰になる南側へ配置。リビングと寝室を水廻りでつなげることで生活音の問題を解消し、スムーズな家事動線を実現しています。さらにリビングには東・南から光が入るよう吹抜けがあるため、南側に3階建てがあることは全く気になりません。撮影は冬至日付近。
外観は白い塗り壁としてシンプルで清潔感のあるデザイン。サッシをあえて黒くすることで全体を引き締め、デザインのアクセントになっています。
中庭に面するリビングの掃き出し窓は木製建具で全開放できるようになっており、リビングと庭が一体になるよう設計されています。
玄関や中庭といった人が集まる場所にはレッドシダーの羽目板を張ることにより、暖かさを感じるよう配慮しました。
また、玄関ポーチは道路から入れる来客用と、インナーガレージから入れる家族用と別れており、雨の日でも濡れる心配はありません。
吹抜けのあるリビングからは、真冬でもしっかりと日が入ります。南に3階建ての建物がある事は感じません。
L型に配置されたLDKはとても開放的で、リビングからもスタディーコーナーからも庭が眺められるように中庭型の間取りになっているため、より広さを感じるよう工夫されています。
朝起きて、吹抜け上部の窓から今日の天気を確認するのが奥様の日課だそう。