窓から見える景色に拘る「筒庭と空」

自然という贅沢を、ふだんの暮らしに。

北側道路(県道)の敷地での計画。東西に長く、南側1m先には建物が隣接した厳しい敷地条件。

1階に個室や水廻りを設ける事で耐力壁を多く配置でき、耐震性にも有利になる理想の間取り。2階リビングと勾配天井にハイサイドライトを組み合わせ、南の建物より高い位置から光を取り入れ、自分だけの空を眺められる特別な窓を設計しました。また2階でも植栽を感じられるように、中庭に5m程の山採りのアオダモを植栽し、季節を感じるリビングを計画しました。

風を取り入れるため縦の木格子としたファサードは、通りからも一際目を引くデザイン。焼杉との対比で素材を引き立てます。

2階のLDKからも1階の寝室や廊下からも楽しめる植栽を設けた中庭からは、木々から感じる四季の移ろいをピクチャーウインドウで絵画のように楽しむ生活。
一日、一年と時間の移ろいとともに表情を変える家は、革製品を時間を掛けて手入れするような感覚に似ています。愛着のある家を末永く大切に使いたくなる家。

DATA

1階床面積:63.34㎡(19.16坪)

2階床面積:65.41㎡ (19.78坪)

ガレージ面積:49.34㎡ (14.92坪)

住居面積:128.75㎡ (38.95坪)

延床面積:178.09㎡ (53.87坪)

敷地面積:228.20㎡(69.03坪)


・耐震性能:耐震等級3の1.7倍以上(準耐力壁含まず)
・許容応力度計算ルート2
・時刻歴応答解析
・断熱性能UA値0.42 断熱等性能等級6+
・日射遮蔽性能ηAC値1.4 断熱等級7
・一次エネルギー消費等級:最高等級6
・C値 実測値:0.28c㎡/㎡ (1m×1mの面積で0.3cm×0.3cmという小さい隙間)