MYSiG

外部は洗い出し土間と無垢の板塀のアプローチ。外壁は表情のある塗り壁がメイン。独特なアースカラーとレッドシダーの羽目板がとてもよく合っています。軒裏も同じく無垢のレッドシダー。2階や裏側はガルバリウム鋼板を使用し、落ち着いた家の雰囲気を強調しています。

家の大きさは26坪。建て替えで敷地面積も制限がある中で、大きなLDKはなくても、上質ですっきりとした家に住みたい、そしてもちろん性能も良い家が良いと、工務店巡りの末、丸庄建設での家づくりがスタートしました。

無駄の無い動線計画、各部屋も最小限の大きさに。大きくはないけれど拘りが詰まった高性能な家。

内装には左官職人が手作業で仕上げたスペイン漆喰の天井。ハイサイドライトからの光が漆喰の表情をより引き立てる唯一無二の仕上げ。
スペイン漆喰は油や食品汚れなどの酸性の汚れを分解し、時が経っても黄ばみが起こらず、汚れも自然と消えていく、まるで魔法のような塗り壁材。
紙クロスに天然粘土塗料を塗ったマットで高級感のある壁。レッドシダーの無垢板の壁。

それぞれの素材をバランスよく使い、自然素材の良さをダイレクトに感じながらもすっきりとした上質な空間に設えました。

一日、一年と時間の移ろいとともに表情を変える家は、革製品を時間を掛けて手入れするような感覚に似ています。愛着のある家を末永く大切に使いたくなる家。

樹脂窓トリプルガラス・高断熱玄関ドアを採用、断熱職人による裸グラスウール+気密シート施工。天井はグラスウールのブローイング断熱300mm。大切な事は数値だけではなく、いかにその数値が再現できるかどうか。丁寧な施工と、再現性を考えた断熱方法です。

UA値0.38、ηAC値1.2。
C値　0.31cm2/m2、隙間相当面積は26cm2(約5cm角、名刺の半分程度の大きさ)

さらに間取りを立体的に工夫する事で、これだけコンパクトな家でも上下階の空気の循環を可能にし、エアコン１台で空調できる計画と、24時間換気システム（第三種）で維持費とメンテナンス性に配慮した換気計画をプラン初期から検討。

できる限り機械に頼らず快適に。健康に。

耐震性は許容応力度計算ルート2実施、wallstatで過去に起きた各地での地震動で層間変形角1/120以上確保していることを確認。基礎一体打ち、ドリフトピン構法、繰り返しの地震に耐える特殊な金物を使用。省令準耐火構造。

現場での耐震性再現確認を第三者機関の他、社内・大工で徹底的に行い、何万本の釘を全て確認。

■建築基準法での層間変形角
→1階X方向（東西）が1/286(10.1mm)、Y方向（南北）1/335(8.7mm)、2階は1/300以上
■実際の阪神淡路大震災での層間変形角
→1階X方向（東西）が1/320(9.1mm)、1階Y方向（南北）1/142(20.4mm)、
→2階X方向（東西）が1/367(7.9mm)、2階Y方向（南北）1/127(22.8mm)

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