今回から採用した天井のグラスウールのブローイング工事を本日行いました。
天井の下地に沿ってびっしりと断熱が充填されるのが良くわかります。一般的なマット状のグラスウールを2重に施工するのと計算上の数値は同じですが、細かい隙間を埋める事や沈下率を考慮して増し吹きをするので、実際にはこちらの方が性能は良いです、というか、これが数値通りに家を作るという事なんだと思います。
実際にUA値の計算は下地と下地の間にも断熱があるように計算をします。
下の写真はマットで施工した場合です。
↑ 以前に施工した現場。これでもかなり綺麗に丁寧に詰めて施工したものになります。袋付きだとさらに隙間は多くなります。
このように一口にUA値〇〇以下!といっても、ほとんどの会社がその数値を満たすことはできないと思います。それは計算には断熱材の隙間がない前提だからです。
できる限り設計通りの数値が出せるよう、試行錯誤を重ねたどり着いたところがこのブローイングです。計算通りの施工と数値が出ていると思います。
そして本日は断熱業者の方が新規でブローイングを扱われるという事で北陸からわざわざ岐阜までお越し頂きました。私もそうやって他のブローイングの現場を見させてもらってここまで来たので大歓迎です。
その中の話で、北陸でもまだまだこういった施工は普及していなく、現状は弊社が以前やっていたようなマット状の袋入りグラスウールを重ねて施工しているようです。
グラスウールを施工する専門職でさえ、どんなに丁寧に施工してもブローイングほど隙間を埋められないそうです。
何度も言いますが、計算上の数値はブローイングもマット状もどちらも同じです。
無料相談会の時にもよくお話させて頂く事なのですが、構造や断熱は施工する人によって品質にバラつきがでます。バラつきがあるのは当然で、それが目に見える仕上げなら管理もしやすいですが、隠れるところであるからこそ最終的な完成品質より前の施工時の品質も重要であり、その状態が正しい状態なのかは、一定の知識がないと判断できません。だからこそ、グラスウールは大工ではなく専門職の手による施工が必須だと思います。
バラつきをいかに小さくできるかが品質だと思いますので、現在の仕様はとても品質が高い状態のお家をご提供できていると思います。
そして、このあと待望の木製サッシの搬入があります!
現場制作の木製サッシの弱点をどこまで克服できたのか、私も興味津々です。
新しいことにチャレンジする事はとても楽しいですが、それと同時に把握していないリスクも潜みます。慎重に、そして大胆に。
これからも進化を続けていきたいと思います。