今日はSE構法に関して少し話をしてみようと思います。
耐震性の高い構造として、私が昔から好きなSE構法というものがあります。木造ラーメン構法で、簡単に言えば普通の木造住宅が筋交いや面材で耐力を確保するのに対し、ラーメン構造は鉄骨やRC造のように、柱と梁の接合部の強度によって耐震性を高める工法です。それが木造でもできるという、木造建築好きな人からすると憧れのような工法です。
木造住宅の構造計算を取り入れ、耐震性のカリスマ的な構造でもあります。ラーメン構法は接合部自体に耐震性があるので、耐力壁の数自体も少ないですし、なにより大空間が造りやすく、耐震性と大空間を両立させているところがとても魅力的です。
しかし、金額が高めで、通常の在来工法に比べると数百万単位で高いと言われています。
私の構造への興味はSE構法を知った時から始まっています。木造住宅でも接合部の強度を上げれば、ラーメン構法でなくてもより強度の高い在来工法になるのではないか、という事から金物工法を採用していたりします。
そして今年は許容応力度計算とwallstatを駆使して構造計算の見える化まで取り組んだことにより、木造在来工法でもSE構法と同じだけの耐震性を確保できるという事も検証できました。
現在計画中の住宅↓
熊本地震クラスの振動を何度も加振して検証中です!時間がかかりますが、ようやく3回。全く壊れない・・・
今後の取り組みにいては、在来工法で耐震性を確保しつつ、どれだけの大空間ができるかというところも検証していけたらと思っています。
もちろん現在でも、梁や基礎をごっつくすれば耐震性を確保しながら大空間は作れるんです。そこのコストのバランスも検証しながら進めていきたいと思っています。
昨日のブログは消しました。
相見積もりがお客様にとって大切な判断基準であることはよくわかっています。どの仕事もそうですが、結局は人と人。信頼関係を築いていけるかは私のご提案次第ですね!頑張ります!