追記:お客様のご要望により写真は削除しました。
つい先日、桜を望む家に3カ月点検に行ってきました。その後も色々ご縁があって何度もオーナー様とはお話しする機会があって、住み心地の話だったり、道具の話なんかをついつい長話してしまいました。
この家はキッチン後ろのカップボードはなく、パントリーの中に家電や作業台があります。
ちなみに、パントリーの中はお客様がご自身で塗られた漆喰壁になります!!
私もフォローさせて頂きながら、ご夫婦とお子様も思い出作りとしてご参加くださいました。
最近はインスタなどでもお洒落なキッチン廻りでカップボードや棚を設けて飾るキッチンも多いですが、それを維持するのは結構な労力です。
私自身、片づけは割と得意な方ですし、キッチンの後片付け担当なので毎日片づけるわけですが、やっぱり疲れた日は完璧にはできません。というか片づけない日もあります。背面が作業台兼になっているので、買い物から帰った後のものだったり、電子レンジを使った時のラップや調味料などが散乱します。
新築したすぐあとは、きれいなキッチンを維持しようと頑張れますが、さすがに5年後同じようなモチベーションを維持するのは難しいのが現状です。ですので誰かが来るタイミングだったりしないと片づけられない、という方が非常に多いと思います。
私は家事も一通りやるので大変さもよくわかります。ですのでそういった苦労をしてほしくないと設計時にも家事導線や普段の生活がより楽になるよう考えています。
家事のプレッシャーを軽減
この桜を望む家のパントリーは、私の思いとオーナー様の思いが重なって、そもそも片づけるという概念すらなくしたキッチン収納だと思っています。
どうしても電子レンジや炊飯器等の家電周りだったり、作業台は物が散らかりやすいので、LDKから見たときにそのような場所が見えない事は、片づけなければならない、というプレッシャーから解放されます。
現在はカーテンでさらに見えないようにされていました。
もちろん隠せば片付けしなくていいという訳ではないですが、見せるキッチンの場合は「ある程度」の片付けでは汚く見えます。「何もない状態」をしてこそ映えるキッチンなので、毎日完璧はかなり疲れます。
そういった場所が周りから見えない事で、自分が頑張れるだけ片付ければいいので、自分のペースで家事ができるのもメリットだと思います。
形のない答えを求めて
桜を望む家のオーナー様にはこのあたりの使い心地や、住み心地等お伺いしましたが、とても使いやすいとの事。パントリーもその分広いので、奥様の部屋としてPCを置いたり、お気に入りの場所になっているそうです。
家としても夏場かなり快適に過ごされたようで一安心しました。この後は冬の暖かさをまた聞きにお邪魔しますね。
建てた後にこうやってオーナー様に住み心地や使い勝手をお聞きすることは、私にとっての答え合わせのようなものだと思っています。
ご意見をお聞きして、悩みながらも「これなら!」と思える間取りを作って、それが本当に使いやすいのかは、実際に私ではなくお客様が生活してから分かる事なので、不安は少なからずあります。
信じて託してくださるお客様のために、常に全力で。