大垣の家が足場が外れました。まだ格子部分は途中ですが・・。焼杉や杉の鎧張の表情、格子の存在感、いぶし銀ガルバの落ち着き感、低く抑えた軒。

今回の建物もとても長細い形状で14m以上、これだけ長いと大通りからのファサードも少しひねりがないと、本当にただ建てただけで終わってしまう。

家づくりにこだわりたいと丸庄建設を選んでいただいた以上、余計な装飾や窓、デザインのためのデザインではなく、意味や機能を持った空間が自然と形をつくるような、そんなデザインを心がけています。

そして今回は焼杉がメインの外壁。モノの長さは3m、4mしかないので、下から上までの間に必ずジョイントができてしまう。一般的にはそのジョイントに、「中間水切り」というものが入ってしまう。できればそれは入れたくない。

で、どうするか。

外壁材を斜め45度に切ってジョイントする。

わかりにくいかもしれませんが、実は羽目板一枚一枚が黄色の断面のようにカットされています。こうすることで雨が自然と外へ外へ伝っていくため、中間水切りを入れずに意匠性を上げられます。

少し離れればまるで上から下まで一枚の板で施工したかのようなすっきりさ。

そして角はどうしても反りで雨が入りやすくなってしまう。そこで、角やサッシ周りにはガルバで防水の下地を入れてます。胴縁は二重胴縁で通気層の確保と同時に、焼杉が濡れてもすぐ乾くような掃気経路となっています。

そして格子にも工夫が。

なんと格子もジョイント部分が斜めにカットされています。実はこれ、てっぺんの小口と呼ばれる木の断面も斜めになっていて、一番水を吸いやすい小口部分が水平だと水が溜まって劣化が早まるので、格子のてっぺんとジョイントも斜めにカットしているのです。


実はあまりこういったことはお客様には言っていません。。そういったことまでを言われなくても当たり前にやる姿勢や気遣い、家への向き合い方が、丸庄建設らしさであるし、拘るところがデザインや耐震や断熱といった性能だけなんて、そんな工務店にはなりたくないと思います。

特別でなくていい。 良いと思うことを、 高め追求する。

これが丸庄建設のブランドパーソナリティであり、社風でもあります。