前回の記事の続編です。

最近、家一軒で6畳用エアコン1台です、と言っていた工務店でも夏場は各フロアーに1台づつ稼働した場合です、なんて小さ〜く書いてあったりして、なんだか騙された気がしてます。

あと、ネットなどでは、6畳用エアコンで設定温度27度で夏を乗り切ったり、断熱系ビルダーではやはり、エアコンは小さいの1台で十分などと言っていますが、それってどうなの?と思ってしまいます。

私が疑問なのは、そこまで無理して家全部を6畳用エアコンで冷やすのがどうなの?ということです。

確かに安いし、買い替え時も負担にはならないけど、各部屋の温度を均一にすると言うことは音も光もツーツーでないとできません。子供が小さいうちなら可能かもしれないけど、基本は閉めないように、もしくは閉められないように計画されていると、どこか締め切ったらアウトだし、締め切りたい状況の時にその部屋エアコン無しだと厳しくないですか、と言う事。

私は寝る時、微かな音も気になってしまう方なので、できれば部屋は締め切って寝たい時もあります。それに自分が中学生・高校生の頃の事を考えると、ツーツーはちょっと嫌だなって思ってしまいます。これも家庭環境で変わってくるところなのでしょうか。。


言いたいことは、”24帖のリビング”には6帖用で十分だと思うけど、留守中エアコン消したいなら素直に24帖を買った方がいいし、エアコンつけっぱなしにできる覚悟があるならば6帖用で十分。しかし、”35坪の家全部”を6畳用1台で賄うのは、今までの生活スタイルや考え方を180度以上変えないと不可能だと思う。

空気は快適になったとしても、それによって家族で気を使うことが出てこればそれは快適ではないと思います。音楽を聴きたい人もいれば、静かに本を読みたい人もいる。子供に怒鳴ることや、夫婦喧嘩もある、実際のところ、プライベート無くす事はかなり難しいと思います。ツーツーな家に住んでいたら、喧嘩してもすぐ仲直りできるのか、余計腹がたつのか、そこはわかりませんが、エアコン計画だけで今までの家族の距離感が変わることが起こりうるし、そこまでちゃんと考えているのかと疑問です。家族だから何でもありは、私はそうは思いません。

正直、私は今ツーツー生活を送っていますが、私が先に寝る時はリビングのテレビの音が聞こえて寝れないのですごくストレスを感じますし、逆に朝早く起きて家事などしていると、子供が起きてきたりと、結構気を使います。

仲が良く、細かいことも気にしない、家族の距離が近くても平気・無理矢理にでも縮めたい人には6畳用に限らずエアコン1台で賄っていいと思います。

しかし、それは家族全員が同じ事を思っていなくてはいけません。夫婦はそう思っていても、子供はどう思うのか?子供が大きくなった時、自分たちは変わらずいられるか、反抗期が来た時、その繋がりが嫌になる事はないのか?

そんな事を考えると、私は普通に個室として計画すればいいのではないのかな、と思ってしまいます。

しかし実際にツーツー生活している者として、どこも同じ室温だと素直に快適です。これは住んでみないとわからない快適性と、住んでみてわかる不便・不快ななところがあるので、誰にでも向いている考え方では無いのでしょうね。


何だか最近は高断熱化の波で、いろんな情報が出てきていて、プロモ惑わされるような事もあります。

一昔前に、家をアルミで包む工法で、NASAの宇宙服の原理を応用した断熱なんかもありました。簡単に言えば、アルミは熱を反射するから断熱材なしでも大丈夫なんです!って言う商品です。いや、断熱では無い・・・

確かにエアコンの畳数表示はアテにならないし、そろそろ廃止した方がいいとは思いますが、家に適したエアコンを選ぶ一つの目安としてすっかり定着しているので、今後もなくならないと思います。

来年から省エネ性能の説明義務化が始まるので、これから家を買う人は自分たちの家の性能に興味が湧いてくる頃だと思います。その流れで、今後ますます何畳用のエアコン買えばいいのかと言う話題が物議を醸し出しそうですね。