美しさは、
使う動きの中に宿る。

06

用即美

丸庄の姿勢

「用即美(ようそくび)」とは、「用(使うこと)こそが美である」という意味の言葉です。

詩家では、空間をどう飾るかではなく、どう暮らし、どう動き、どう整っていくかを大切にしています。

美しさは、ふるまいの中にある。

そう信じて、日々の設計を重ねています。

日常の中のふるまい

帰ってきて靴を脱ぎ、上着をかけ、鍵を置き、手を洗う。

洗濯をして、干して、畳んで、しまう。

照明を落とし、椅子を整え、一日を終える。

どれも、誰もが繰り返す日常の動きです。

でも、こうした何気ない所作が自然に流れているとき、家は不思議と、静かに整って見えてきます。

ふるまいから始まる設計

詩家では、そんな日々の動きに、空間をそっと沿わせるように設計しています。

どこに立ち、どこで手が止まり、何をどこへ置くか――

そうした無意識のふるまいから、設計をはじめます。

使うことが、そのまま美しさになる設計

だから、意識しなくても片づく。

がんばらなくても、暮らしが整っていく。

それが詩家の「用即美」。

暮らすことそのものが、静かな美しさへとつながっていく設計です。