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自然素材

丸庄の姿勢

特別なことはしない。
でも本質にこだわる。

素材は、使うために選びます

素材選びの基本姿勢

素材は、“暮らしの道具”として選んでいます。

それは、見せるための素材ではなく、暮らしの手触りをつくるもの。床は歩くために、壁は囲まれるために。私たちは、使う人の心地よさを想像しながら、素材を選びます。

無垢材を中心に
床や造作には無垢の木を使います。合板のように均質ではありませんが、その分、肌ざわりや温もりがあるからです。
傷はつきます。でもその傷は、暮らしの記憶として美しさに変わると信じています。

石を使う
石の質感は、空間に静けさと時間の深さをもたらしてくれます。
天然石の“ゆらぎ”は、日々を丁寧に過ごすための一つの選択です。

塗り壁・左官仕上げ
クロスでは出せない自然な質感と、光の柔らかい反射。
呼吸する壁が、湿度を整え、空気をきれいに保つという役割も持っています。

金物や細部には既製品を多用しない
取手や枠材も、空間全体のバランスに合わせて選定。素材と空間がぶつからない設計を心がけています。

「美しさ」は、素材そのものに宿る

素材の美しさは、時間をかけてじわじわと現れるものです。
新品のときよりも、10年、20年と使い込んだときにこそ味わいが出る。
詩家は、そんな「育てる素材」を大切にしています。

化粧ではなく、本物を。
見た目ではなく、本当に心地よいと感じるかどうか。
それが、丸庄が素材に対して持っている、一貫したスタンスです。

素材は、暮らしの背景ではなく、暮らしそのものです。

触れたとき、歩いたとき、佇んだとき。

毎日の「なんでもない時間」を心地よくしてくれる素材を、一つひとつ選んでいます。