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木繊維断熱

丸庄の姿勢

木繊維断熱材でつくる外断熱+充填断熱「ダブル断熱」の壁と屋根は、12時間も熱を蓄えることができる蓄熱力を持ちます。

その熱は時間をかけてゆっくりと放たれ、室温は穏やかに保たれます。外の気配に乱されることなく、空間と気持ちに“静けさ”が生まれていく。

性能ではなく、空気が心地よいということ。
これが丸庄のスタンダード。

温度だけでなく、
空気と心を整える断熱材。

丸庄の家は、木繊維断熱材ECOボードを使用しています。
断熱性能が高いのはもちろんですが、私たちがこの素材を使う理由は、それだけではありません。

この断熱材には、空間の質そのものを変える、静かな力があります。

まずひとつは、蓄熱性。

他の断熱材に比べ圧倒的に⾼い蓄熱性を持っています。
冬は室内のあたたかさをゆっくりと保ち、夏は外からの熱の侵入をゆるやかに遅らせてくれるため、一日を通して室温が安定し、エアコンに頼りすぎない住まいが実現します。

日々を美しく。そのためにはまず、ストレスのない住空間をつくることが大切です。

木繊維断熱ECOボードがそれを支えます。

さらに、遮熱性にも優れているため、強い日射を“跳ね返す”のではなく、“受け止めて遅らせる”ことで、室内の温熱環境がやわらかく保たれます。

夏、日中に受けた熱は室内に到達することなく、夜間の放射冷却で冷やされます。冬の室内も日中の日射取得で室内温度を上げ、夜間にその熱を放熱してくれるため、1日を通して温度がとても安定します。

人と家が健康に
 なるための選択

木繊維断熱材のダブル断熱
ダブル断熱 U値 0.33W/m²・K

ダブル断熱 U値 0.33W/m²・K

ダブル断熱 U値 0.28W/m²・K

ダブル断熱 U値 0.28W/m²・K

構造躯体の外側で断熱する外断熱に、壁の中にも木繊維断熱材を充填したダブル断熱。
(一般的なグラスウールの充填のみ断熱がU値 0.38 W/m²K。)

数値だけ見るとそこまでの性能差を感じないかもしれません。充填のみの断熱では柱や梁が断熱されていない状態となるため、断熱材の実効U値(実際の熱損失)は、カタログ値や理論値よりも性能が低下します。同じU値をカタログ上で謳っていても、実効性能は「充填断熱のみ」より「外断熱併用」の方が最大で15〜25%程度断熱性が向上します。


そして、透湿性。
湿気を適度に通すため、壁の中に湿気がこもりにくく、家そのものが呼吸するような自然な空気環境が生まれます。

この性質により、じめじめとした日本の夏でも、室内に湿気がこもりにくくなり、肌にまとわりつくような不快感が軽減されます。また、湿気を通さない素材では壁内に結露が発生しやすく、カビや構造材の劣化の原因になることがありますが、木繊維断熱材は壁の中の湿気を自然に逃がす働きがあるため、結露を防ぎ、家そのものの寿命を守ることにもつながります。

高い透湿性がありながらも、4面25mmの凹凸により、隙間なく施工が出来る 木繊維断熱材ECOボードは、高い気密力を発揮します。湿気が壁に溜まらないから気密フィルムを必要とせず、壁内結露の心配もありません。

また構成部材を少なくできるため、劣化もしにくく、長期に渡り性能劣化がほとんどありません。

丸庄はさまざまな“余計な部材”を削ぎ落とし、本当に心から安心して暮らせるよう、家づくりの本質を追求しています。

「暮らす」を最高の歓びに
 するための選択

感覚を整える断熱材

静けさもまた、木繊維断熱材の大きな魅力です。木の繊維が音を吸収し、外からの音はほとんど聞こえません。車の走行音も、風に揺れる木々の音も、室内にいるとまるで世界が一枚隔てられたように感じられます。その静けさは、単に音が消えるということではなく、余計な情報が遮断され、感覚が内側へと整っていくような感覚です。外の音が聞こえないことで、内側の声が聞こえてくる。木繊維断熱材は、暮らしの中に、そんな静けさを設える素材です。

木は低音〜高音すべての音域をバランスよく吸収し、雑音を防ぐ効果があります。ECOボードは空気を多く含むスポンジの様な柔らかい断熱材と、密度が高く硬い断熱材があり、この2種類を組み合わせることによって、遮音性能をより高めます。大きなトラックが通っても室内は常に図書館のような静けさを保ち、ペットの鳴き声や趣味の音楽、小さなお子様の遊び声など、生活音の音漏れを気にせず過ごすことができます。

再生可能な地球資源
「木」を選ぶということ

未来の子供達のために、今できること。

GUTEXの木繊維断熱材は、安全性が約束されていない化学材は使用しません。

未来の子ども達と地球環境にどんな影響を与えてしまうのか。考えてみたことはありますか?

生産時の環境配慮は当然のこと、役目を終えた家がゴミとして廃棄される時、燃やす時、土壌に埋める時、その全ての過程において、安全を約束すること。

だからこそ、再生循環する唯一の資源「木」にこだわり続けています。