結美の内覧会とお引き渡しも無事終わり、
少しだけ落ちついたと思いきや
新しい出会いもたくさんあり感謝いたします。

ここ最近、設計の質について考えることが増えました。

間取りやデザイン、性能といった要素を積み上げても、
それだけでは届かない何かがあると、改めて感じています。

設計とは形を整えることではなく、
人が自分の凪を取り戻せる場を設けることではないか。
そんな場を、偶然に任せてはいけないと思うのです。

今の家づくりは、多くが比較から始まります。
性能や価格を並べ、不安を減らそうとする。

けれど、本当に比べたいのは数字ではなく、
そこで過ごす自分の時間の質のはずです。

気持ちは比較できません。

だからこそ、
間取りを考える前に、
空間が生み出す体験を言葉にする必要がある。

意味のある空間は、偶然には生まれない。
構成によって生まれる。

私はいま、
間取りではなく空間構成を考えています。

建築を学んで25年。
ようやく設計の奥行きが見えてきました。

効率では測れないものを、
きちんと構造として設計する。

私たちは、ただの設計事務所ではなく、
空間に思想を宿す存在でありたいと思っています。