ブログでも書こうかと、PCの前に座って考えているうちに、過去の自分のブログを読み漁ることはよくあります。今日もそんな日。
数年前に書いたことを全て覚えているわけでは無いので、たまに読むと案外面白いものです。その通りだなと思う記事があったので、リライトしてみます。
元ネタは2023年9月の 7歳の家づくり という記事です。

木隠の家、たくさんの方に内覧会にお越しいただき感謝いたします。
実は最後の内覧のお客様は、弊社スタッフ。育休中ですが、この家の打ち合わせや設計をした子で、仕上がりを見たいと来てくれました。そこで「この土地でよかったですね」とそんな会話をしました。
実はこのお客様も土地をどこにするか色々と悩まれていました。周辺環境や予算のことも悩み、理想の暮しができる土地は何も今回の計画地だけではなかったはずです。
ただ私もスタッフも、候補の中ではこの土地が一番お客様の理想が叶えられるのでは、ということは初めから感じていました。こういった仕事をしているからかもしれませんが、話を聞くだけで未来が目に浮かぶ土地というものがあります。まさに今回はそんな土地でした。
それは私たちの特殊能力ではありません。お客様自身が理想をどこまで具体的に言葉にできるか、と、それを我々が感じ取れるか、が大切だと思います。要は全く考え方の違う人に何を言っても伝わらないのと同じで、自分の理想に近い未来を想像できる人に理想を伝えられるか、これに尽きると思うのです。


誰に話すかで結果は全く違うものになる。だからこそ家づくりおいて間取りやデザインよりも重視してもらいたいことは、どこで建てるか。プランはその後でも良いのです。
当初から現在のプランを提案していたらどうだったのかな、そんなことを考えますが、何が言いたいかというと、正解は時間と共に常に変わり続けるということ。
言ってしまえば正解などなく、最初からこの提案だったらそれは不正解だったのかもしれないと思うのです。
例えば、当初から現在のプランを提案していたらどうだったのか? という問いに対し、「それは不正解だったのかもしれない」と思えるのは、まさに家づくりの流動性を示しています。最初の計画がどんなに理想的に見えても、住む人の暮らし方や考え方が変われば、最適解も変わる。つまり、家づくりにおいて「これが絶対の正解」というものはなく、住み手が時間とともにその答えを更新し続けることこそが本当の家づくりなのかもしれません。
丸庄建設の「家づくりの流れ」を見て疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。間取りもないのに申し込みするの?と。
間取りの最適解は時間と共に変わります。しかし我々の家に対する思想や想いは不変です。だからこそ間取りで選ぶことをしてほしくないと思うのです。




