各務原の現場の室内壁に漆喰を塗りました。

3枚目は左官屋さんに混ざってお客様ご夫婦が塗っています!

今までもお客様と一緒に漆喰を塗らせていただいたことは何度かあります。

家全体を漆喰で塗るのは結構費用がかかりますので、全面漆喰塗りされる方は少ないです。それでも私は漆喰仕上げをいつもお薦めさせていただいています。

見る角度から様々な表情を見せてくれる事や、マットな質感で上品な印象を受けるなど、見た目の特徴はやはりクロスとは一線を画します。

光が直接当たっていなくともその表情ははっきりと分かるため、スペイン漆喰の最大の魅力は?と聞かれれば私は見た目の特徴をまず挙げます。


次に自浄作用。

これは本当にすごいです。コーヒーやお茶、油や醤油などの生活汚れは付いても消えます。

漆喰は強アルカリ性で酸性汚れを分解してくれます。

私の家もスペイン漆喰を塗ってありますが、引越し早々慣れない階段につまづき、手に持っていたコーヒーを全て壁にかけてしまった事があります。それはもう大ショックでしたが、3ヶ月後には真っ白な壁に戻ってました。あとはごま油が滑って盛大に壁にかかりましたが、今ではどこにかかっていたのかさえ分かりません。(ウソのようでホントの話)

クロスの壁は空気中の油が付着して、そこに埃も着くため段々と黄ばんできますが、スペイン漆喰は黄ばむことはなく、クロスの様に張り替えが必要になることもありません。

長い目でみれは修繕費も抑えられるので、ご予算が許せば、漆喰の壁にされた方がメリットは大きいです。

あと、強アルカリのため、カビ・ダニの抑制や、ウイルス対策に効果があります。静電気が起きないため埃を寄せ付けにくいなど、様々な作用があります。原材料は消石灰です。

ただし、洗面やトイレといった、汚れそのものがアルカリ性である場所には向きません。

あとは調湿作用があったり保温性があったりするので、クロスのようにペタッとひんやりしなかったり。


思い出作りにお施主様と一緒に塗ることで、より家に愛着を持って暮らしていただく。そして自分で塗ったからこそ、その修復やメンテナンスにも理解が深まります。

良いものを長く使い、その経年変化を楽しめる人にこそ、おすすめしたい材料です。