現在工事中のお家は、かなり細長いお家です。

今までも間口5mの家や、施工例には載せていない5.4mの家など設計させて頂き、かなり頭を悩ませた事がありましたが、今回はなんと最大間口で4.5m、手前半分は間口3.6m!!

しかも写真を見て頂くとわかるのですが、右手奥(南)が3階建てと2階建てが、東は大きな切妻屋根のお家と、かなり密集した住宅地です。しかも隣の建物までの距離が近い!

日照をどこから確保するのか、このお家の最初で最大の課題でした。

こう言った敷地の場合は、南にリビングを持ってきて・・とやっても光が入りません。3Dパースを使いながら周辺建物の影が敷地のどこに落ちるのかをシミュレーションしながら最適なリビングの位置を探りながら間取りを作ります。

そして出来た3Dパースはこちら。

吹き抜け上部に大きな窓を設けることで日照の確保をすると同時に、これだけ密集した場所でも隣の家の視線を感じる事なく、空を見上げることができる間取りとなりました。家の幅3.6mがこのリビングの幅です。

条件は正直に言ってかなり厳しいです。ですがこの土地でこれ以外には考えられないベストだと思う間取りです。

ご提示するファーストプランでは、考えられるパターンの間取りは全て作り、それぞれの間取りの問題点を出し切り、その中でベストなものをご提案しています。

間取りは家づくりで最も重要ですよね。

ですので、もっといいものが出来たかもしれない、なんてことがないように、様々な可能性の中のベストなものを自信を持ってご提案したいと、間取りにはかなり時間をかけて拘っています。

もちろんこの幅の建物であっても耐震等級3の約2倍強い家です。どんなに性能が良くても、デザインが良くても、地震で被害を受けたら本当に悲しくなりますよね。

そんな事が起こらないよう、できることは全力でやっています!