今年のGW前にホームページをリニューアルして、正式に木繊維断熱材を使用していくこととなりましたが、その時打ち合わせしていた方にもご提案させていただき、採用するととなった第一号の木繊維断熱材の家。ようやく先日上棟を終えて、それと同時に木繊維断熱材の屋根部分の施工も終わりました。

垂木間に充填されている少し色の濃い断熱材はソフトタイプ140mmで柔らかさとコシがあり潰れず、入れるのも結構な力仕事でした。でも割と綺麗に充填できたんじゃないかと思います。

その上に合板を引いて、さらにその上に付加断熱のハードボード35mmを並べていくのですが、これもまた力仕事!置いていくだけじゃなくてサネ加工してあるので突き合わせて叩いて・・

屋根形状が寄棟だから大変ってのもありましたが、これは一日では絶対に終わらない。だけど、屋根の断熱気密が1日で終わったと思えば、上棟が2日かかったのもなかなかいい施工方法だったんじゃないかと思います。

あ、ちなみに私も上棟に参加して断熱材の施工をしました。やはり最初なので使用感や施工性、今後の課題などを把握するため、実際に自分で工事することはとても大切だと思います。知っている、見たことあるだけじゃない、自分でやるから見える良い点と悪い点。

悪い点は、今回の施工では特に無いように思います。この猛暑の中に一日屋根の上での重労働が何より大変な事でしたが、それ以外には大きな課題は無いように思います。屋根形状が複雑なものには対応できないと思いますが、そういったものはうちは少ないので設計段階で気をつければ問題ないです。

今回の断熱性能はUA値0.35w/m2・k前後だったと思いますが、造作の4.5m木製サッシと造作の木製玄関ドアでかなり不利な計算条件ですが、断熱数値的には良いのでは無いでしょうか。

今回は充填断熱を上から作業したことは良い判断でした。監督の鵜飼と相談して決めましたが、鵜飼の判断がお見事でした。上棟を一日で終わらせるために、充填断熱を入れず、後から入れることもできましたが、施工精度の観点から上から施工を選択しました。(今だから言えますが、これを下から入れることを想像しただけで肩こりがしてきました・・・というか下からは無理や!!)

垂木もこの断熱に合わせて140mm x45mmを特注、原木から切り出して作るところから始まりました。断熱材を変えるということは、工務店にとって簡単なことではありません。私もこの断熱を知ってから実際にこうして使うまで3年近くかかりました。

なぜ木繊維断熱材に変えたのかはまた別の機会に詳しく書きますが、私たちのエゴでは無いことだけ言っておきます。今まで建てさせていただいた方の不満の声、あとは時代の変化もあると思います。

この木繊維断熱材という選択が、未来のスタンダードになっていくと思いますが、日本は世界にどこまで追いつけるのか。

最近、人工芝が劣化して、マイクロプラスチックとなって私たちの住んでいる街でも問題視されてきています。

今の自分に良いことだけを切り取って選択するのでなく、この長い人生で見たときに、この選択が良かったと思えるような選択をしていくことも、頭の片隅に置いて、家づくりのいろいろな判断してもらえたらと思います。