先日、現場にて中間の気密チェックをしてきました。ワセリンと精製水を高温にするとケムリが発生するので、この機械を使って目に見えないスキマを可視化していきます。
と言ってもケムリで確認するのはお風呂周りがメインです。
床の断熱方式は「床断熱」ですが、ユニットバス周りは「基礎断熱」となります。断熱の素材や、やり方が変わる部分、気密断熱を貫通する配管周りは気密が取りにくい部分でもあります。
ユニット周りは配管が何本も重なったり、断熱方式も床断熱から基礎断熱に切り替わり弱点になりやすいので、コーキングやウレタンで処理するだけでなく、本当に隙間なく処理されているかをケムリを使って可視化します。そうすると、やったはずの気密処理部から煙が出てくることも。。空気は本当に正直者です。
上の写真は基礎の点検口周りの写真ですが、他にあまりスキマがないためか、既製品の気密点検口から煙が上がっていました。(白い線のように写っています)
それだけ気密性が良いという事です。
最初は配管周りやパッキン周りからも若干煙が漏れていましたが、そこはうまく処理できたので、気密は完璧です。が、既製品の気密性は変えられないので限界かもしれません。
気密性が上がれば計画換気が正しくできる他、結露減少や空調が効きやすくなったり、家にも人にもいい事ばかりです。
また、全ての家の気密性は完成時が最も良く、時間と共に気密性は落ちていきます。そのためにも少しでも気密性を高められればと思っています。
気密工事はなかなか骨が折れる作業ですが、大工さんをはじめ、各職人さんの気配りがなければなかなか実現できませんので、職人さんたちには本当に感謝です。